●Study03.
十干-数字-
干支(かんし)の干は10あります。
甲乙丙丁戊己庚辛壬癸(こうおつへいていぼきこうしんじんき)の10です。
今から約3500年以上も前の古代中国の夏王朝・殷王朝時代に既に使われていたようです。
では何が基で十干になったのでしょう。
古代中国人は、月の満ち欠けを観察することで、月の周期が29〜30日になることを知っていました。
1ヶ月を二分して「半月」、三分して「旬」で上旬・中旬・下旬としました。
人間が数を数える時、最も原始的で便利な方法が「指を折る」こと。
両手の10本の指を折って10日を数え、それを3回繰り返す。
すると1ヶ月になる。
つまり、両手の指の本数が、1ヶ月を区切る1単位となるわけです。
総じて、十干とは10本の指を意味すると同時に、日を数えるための単位となったわけです。
甲乙丙丁戊己庚辛壬癸(こうおつへいていぼきこうしんじんき)の10です。
今から約3500年以上も前の古代中国の夏王朝・殷王朝時代に既に使われていたようです。
では何が基で十干になったのでしょう。
古代中国人は、月の満ち欠けを観察することで、月の周期が29〜30日になることを知っていました。
1ヶ月を二分して「半月」、三分して「旬」で上旬・中旬・下旬としました。
人間が数を数える時、最も原始的で便利な方法が「指を折る」こと。
両手の10本の指を折って10日を数え、それを3回繰り返す。
すると1ヶ月になる。
つまり、両手の指の本数が、1ヶ月を区切る1単位となるわけです。
総じて、十干とは10本の指を意味すると同時に、日を数えるための単位となったわけです。
十干の1番目「甲」
十干は指の名前であり、日数を数えるための単位であったことから、今で言う1から10までの「循環数字」の役割をしていたと考えられます。
また、十干の漢字は植物の循環サイクルを表しているとも言えます。
その観点で1番目にくる「甲(こう)」を見ていきましょう。
「甲」は和読みでは「きのえ」 です。
今まで寒さのために殻を被っていた草木の芽が、その殻を破って頭を出したという象形文字です。
「田」の部分が種子で、「十」の部分が殻が破れる時の十字の亀裂を表しています。
つまり、「甲」は「先頭」「スタート」の意味を含有します。
干支に「甲」がつくものは全て干支番号に「1」が付きます。
旧暦の生年月日で生まれた日に「甲」が付く人は、自分がスタートであるという“無意識”を持っています。
人に指示されることは好まず、自分が先頭を切るという立場を好む人が多いようです。
先頭を切るからには、後に続く人を正しく導くために情報収集が必要です。
そのため勉強家の人も多いです。
十干は指の名前であり、日数を数えるための単位であったことから、今で言う1から10までの「循環数字」の役割をしていたと考えられます。
また、十干の漢字は植物の循環サイクルを表しているとも言えます。
その観点で1番目にくる「甲(こう)」を見ていきましょう。
「甲」は和読みでは「きのえ」 です。
今まで寒さのために殻を被っていた草木の芽が、その殻を破って頭を出したという象形文字です。
「田」の部分が種子で、「十」の部分が殻が破れる時の十字の亀裂を表しています。
つまり、「甲」は「先頭」「スタート」の意味を含有します。
干支に「甲」がつくものは全て干支番号に「1」が付きます。
旧暦の生年月日で生まれた日に「甲」が付く人は、自分がスタートであるという“無意識”を持っています。
人に指示されることは好まず、自分が先頭を切るという立場を好む人が多いようです。
先頭を切るからには、後に続く人を正しく導くために情報収集が必要です。
そのため勉強家の人も多いです。
十干の2番目「乙」
十干の2番手は「乙」で、和読みでは「きのと」。
漢字の語源は、甲の芽がなお寒さや外の障害に遭って屈曲する象形文字です。
説文にも「春のはじめに草木の芽がからまるように生え出す形」とあります。
植物は種から芽を出すときは、頭をもたげて殻を破り、ゆっくりと発芽させます。
生まれた日に「乙」がある人は、やはり一気に事を成すことはなく、小さな積み重ねの末に結果を出します。
打たれ強く、挫折があっても這い上がる根性の持ち主が多いです。
十干の2番手は「乙」で、和読みでは「きのと」。
漢字の語源は、甲の芽がなお寒さや外の障害に遭って屈曲する象形文字です。
説文にも「春のはじめに草木の芽がからまるように生え出す形」とあります。
植物は種から芽を出すときは、頭をもたげて殻を破り、ゆっくりと発芽させます。
生まれた日に「乙」がある人は、やはり一気に事を成すことはなく、小さな積み重ねの末に結果を出します。
打たれ強く、挫折があっても這い上がる根性の持ち主が多いです。
十干の3番目「丙」
十干の3番手は「丙」で、和読みでは「ひのえ」。
『和漢暦原考』によると、漢字の語源は双葉が開いて、陽のエネルギーをしっかり受けようと構えている姿。
あらゆるものが姿を現し明らかになる。
また白川静の『字統』によると台座の象形。
生まれた日に「丙」持つ人は、太陽のように明るく華やかな質を持ちます。
脚光を浴びたいという“無意識”な部分もあるため、実際に皆の中心となる人も多いです。
それでいて子どもっぽい素直で純粋なところもある人です。
十干の3番手は「丙」で、和読みでは「ひのえ」。
『和漢暦原考』によると、漢字の語源は双葉が開いて、陽のエネルギーをしっかり受けようと構えている姿。
あらゆるものが姿を現し明らかになる。
また白川静の『字統』によると台座の象形。
生まれた日に「丙」持つ人は、太陽のように明るく華やかな質を持ちます。
脚光を浴びたいという“無意識”な部分もあるため、実際に皆の中心となる人も多いです。
それでいて子どもっぽい素直で純粋なところもある人です。
十干の4番目「丁」
十干の4番手は「丁」で、和読みでは「ひのと」。
漢字の語源は、丙で開いた若葉が、夏に成長し、勢いよく盛んな様子を表した象形文字。
白川静氏によると「釘の頭」。
生まれた日に「丁」を持つ人は、語源的には強さと勢いがあるのですが、見かけはそうでもありません。
勢いは情熱的な内面に向かい、感受性が鋭く、繊細な感性で、人やモノの本質を見抜くところがあります。
勢いが外に向かった時は、起伏の激しい感情で出ることもあります。
十干の4番手は「丁」で、和読みでは「ひのと」。
漢字の語源は、丙で開いた若葉が、夏に成長し、勢いよく盛んな様子を表した象形文字。
白川静氏によると「釘の頭」。
生まれた日に「丁」を持つ人は、語源的には強さと勢いがあるのですが、見かけはそうでもありません。
勢いは情熱的な内面に向かい、感受性が鋭く、繊細な感性で、人やモノの本質を見抜くところがあります。
勢いが外に向かった時は、起伏の激しい感情で出ることもあります。
十干の5番目「戊」
十干の5番手は「戊」、和読みでは「つちのえ」。
「戊は“茂”に通じ」、勢いよく葉が茂る様子を表し「繁栄」を意味します。
部首が「戈構(ほこづくり)」であることからもわかるように、先端に斧状の刃がついた矛(ほこ)の象形文字です。
繁りすぎた葉を切り落とす道具を表しています。
生まれた日に「戊」を持つ人は、自信に満ちていて、人を惹きつける魅力的な人です。
説得力や包容力もあり、頼りがいがあります。
面倒見がよく、食事やお酒をおごって皆を喜ばせるので、さらに人が集まっていきます。
リーダーに「戊」が多いのも納得です。
十干の5番手は「戊」、和読みでは「つちのえ」。
「戊は“茂”に通じ」、勢いよく葉が茂る様子を表し「繁栄」を意味します。
部首が「戈構(ほこづくり)」であることからもわかるように、先端に斧状の刃がついた矛(ほこ)の象形文字です。
繁りすぎた葉を切り落とす道具を表しています。
生まれた日に「戊」を持つ人は、自信に満ちていて、人を惹きつける魅力的な人です。
説得力や包容力もあり、頼りがいがあります。
面倒見がよく、食事やお酒をおごって皆を喜ばせるので、さらに人が集まっていきます。
リーダーに「戊」が多いのも納得です。
十干の6番目「己」
十干の6番手は「己」で、和読みでは「つちのと」。
「戊」で茂った植物がさらに生長して、枝葉が曲がりくねって固まっている状態を表した文字。
「己は紀なり」ということから、長い糸の先が「己」の字形に曲がっている。
その糸のもつれを伸ばして、紀律を正す、の意になります。
「甲」から始まった生長が「己」でピークに達し、固まった状態です。
そして「己」を起点に陰の過程に転じます。
ピークなので開花した状態です。
生まれた日に「己」を持つ人は、ピークを固めるという役割なので、バランスを大切にします。
綺麗に咲くことから、キレイ好きで潔癖症な人も多いです。
ピークを迎えて固まった状態ということから、急な方向転換が苦手です。
なかなか自分を変化させられないので、表面は穏やかで庶民的に見えても、内面は意外と頑固なところがあるようです。
十干の6番手は「己」で、和読みでは「つちのと」。
「戊」で茂った植物がさらに生長して、枝葉が曲がりくねって固まっている状態を表した文字。
「己は紀なり」ということから、長い糸の先が「己」の字形に曲がっている。
その糸のもつれを伸ばして、紀律を正す、の意になります。
「甲」から始まった生長が「己」でピークに達し、固まった状態です。
そして「己」を起点に陰の過程に転じます。
ピークなので開花した状態です。
生まれた日に「己」を持つ人は、ピークを固めるという役割なので、バランスを大切にします。
綺麗に咲くことから、キレイ好きで潔癖症な人も多いです。
ピークを迎えて固まった状態ということから、急な方向転換が苦手です。
なかなか自分を変化させられないので、表面は穏やかで庶民的に見えても、内面は意外と頑固なところがあるようです。
十干の7番目「庚」
十干の7番手は「庚」で、和読みでは「かのえ」。
両手で杵(きね)を持ち上げ穀物を脱穀する、または臼(うす)をつく象形文字です。
「庚」は「こう」と音読みするので、同じ「更」の意味があります。
新しいものと入れ替わるという意味です。
更年期の「更」です(苦笑)。
「老」へ入れ替わるのですね(涙)
「甲」で種から芽が出て、「己」でピークに達した植物の生長が止まり、新たな形に変化しようとする状態です。
「庚」は花がしぼんで結実する姿です。
生まれた日に「庚」を持っている人は、未来を切り開いていく前進力があります。
責任感も強く、役目のためには情にとらわれることはありません。
情に流されることなく、思い切った決断を下し、変革、改革を断行する、勇気と行動力の持ち主です。
十干の7番手は「庚」で、和読みでは「かのえ」。
両手で杵(きね)を持ち上げ穀物を脱穀する、または臼(うす)をつく象形文字です。
「庚」は「こう」と音読みするので、同じ「更」の意味があります。
新しいものと入れ替わるという意味です。
更年期の「更」です(苦笑)。
「老」へ入れ替わるのですね(涙)
「甲」で種から芽が出て、「己」でピークに達した植物の生長が止まり、新たな形に変化しようとする状態です。
「庚」は花がしぼんで結実する姿です。
生まれた日に「庚」を持っている人は、未来を切り開いていく前進力があります。
責任感も強く、役目のためには情にとらわれることはありません。
情に流されることなく、思い切った決断を下し、変革、改革を断行する、勇気と行動力の持ち主です。
十干の8番目「辛」
十干の8番手は「辛」で、和読みでは「かのと」。
入れ墨をするための針の象形から「つらい」という意味が生じました。イタタタ…
また同音の「新」につながり、植物が枯れて、新しい世代が生まれようとしている状態も意味しています。
新しいものに変わった「庚」が実をつける過程が「辛」。
果実をつける作業は繊細で細かい技量を必要とします。
そのため、生まれた日に「辛」を持つ人は、神経質で鋭い感性と高い美意識を持った人が多いです。
また、人や物事の本質を瞬時に見抜いて、鋭く状況判断して対処することができます。
十干の8番手は「辛」で、和読みでは「かのと」。
入れ墨をするための針の象形から「つらい」という意味が生じました。イタタタ…
また同音の「新」につながり、植物が枯れて、新しい世代が生まれようとしている状態も意味しています。
新しいものに変わった「庚」が実をつける過程が「辛」。
果実をつける作業は繊細で細かい技量を必要とします。
そのため、生まれた日に「辛」を持つ人は、神経質で鋭い感性と高い美意識を持った人が多いです。
また、人や物事の本質を瞬時に見抜いて、鋭く状況判断して対処することができます。
十干の9番目「壬」
十干の9番手は「壬」で、和読みでは「みずのえ」。
糸巻の象形で、糸巻器の真ん中が膨れ上がった形、それがお腹の大きい妊婦を表すようになったようです。
植物では、ちょうど果実の中に種がいっぱいつまってくる状態です。
「壬」に人偏をつけると「任」。
「壬」は次に繋げる「責任」を意味します。
生まれた日に「壬」持つ人は、変化しながら種子を作っていくので、内面の変化は激しく、やや短気です。
規則や束縛を嫌い、自由を求めて冒険的な行動を好む傾向があります。
ただ、一旦方向が決まると目標に向かって、他には目もくれず一直線!そうなると今度は方向転換ができなくなります。
疲れを知らない、活動的なtough guyの面もあります。
そのため、次に繋げる責任感はあるのでよく働きますが、どんな人にも合わせられる質もあるので、よく遊びもします!
十干の9番手は「壬」で、和読みでは「みずのえ」。
糸巻の象形で、糸巻器の真ん中が膨れ上がった形、それがお腹の大きい妊婦を表すようになったようです。
植物では、ちょうど果実の中に種がいっぱいつまってくる状態です。
「壬」に人偏をつけると「任」。
「壬」は次に繋げる「責任」を意味します。
生まれた日に「壬」持つ人は、変化しながら種子を作っていくので、内面の変化は激しく、やや短気です。
規則や束縛を嫌い、自由を求めて冒険的な行動を好む傾向があります。
ただ、一旦方向が決まると目標に向かって、他には目もくれず一直線!そうなると今度は方向転換ができなくなります。
疲れを知らない、活動的なtough guyの面もあります。
そのため、次に繋げる責任感はあるのでよく働きますが、どんな人にも合わせられる質もあるので、よく遊びもします!
十干の最後「癸」
十干の最後は「癸」で、和読みでは「みずのと」。
三つ股の刃物が四方に張り出した形の武器の象形で、どちらにも突けるし、ぐるぐる回して敵の武器を払いのける、ということから「癸」は「回転」の意を含み、それが転じて十干が一巡して元に戻ろうとする最後の字にあてたと言われています。
余談ですが、「向日葵」は太陽の動きに合わせてグルグル回ることから、草冠のついた「葵」が使われています。
「癸」は同音の「揆(はかる)」につながり、植物の内部にできた種子が大きさを測れるまでになった状態です。
生まれた日に「癸」」を持つ人は、全体を推し量るという性情があるので時間をかけ少しずつ考えを深めていきます。
物事に筋道を立ててはかり、考え、処理しようと冷静沈着に行動します。
そのため、研究心は旺盛で、頭の回転は速く、分析力のある人が多いです。
迷った時、身近な癸さんに助言を求めたら、高い知性をフル回転して、的確な助言をしてくれるかもしれませんよ。
十干の最後は「癸」で、和読みでは「みずのと」。
三つ股の刃物が四方に張り出した形の武器の象形で、どちらにも突けるし、ぐるぐる回して敵の武器を払いのける、ということから「癸」は「回転」の意を含み、それが転じて十干が一巡して元に戻ろうとする最後の字にあてたと言われています。
余談ですが、「向日葵」は太陽の動きに合わせてグルグル回ることから、草冠のついた「葵」が使われています。
「癸」は同音の「揆(はかる)」につながり、植物の内部にできた種子が大きさを測れるまでになった状態です。
生まれた日に「癸」」を持つ人は、全体を推し量るという性情があるので時間をかけ少しずつ考えを深めていきます。
物事に筋道を立ててはかり、考え、処理しようと冷静沈着に行動します。
そのため、研究心は旺盛で、頭の回転は速く、分析力のある人が多いです。
迷った時、身近な癸さんに助言を求めたら、高い知性をフル回転して、的確な助言をしてくれるかもしれませんよ。